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若い女性失踪 臓器狩りか――恐怖におののく広州

2010年12月20日
【新唐人日本2010年12月21日付ニュース】広東省の広州市のある若い女性が失踪してから1ヶ月。家族と同僚がネットで消息を呼びかけててから、注目度が上がっています。しかし今、“臓器が売られた”といううわさが広がり始めました。警察はわざわざこれに対し、否定する呼びかけをしました。では、いきさつを追ってみましょう。
 
今年29歳の陳周佳さんの失踪から3週間。夫は1歳余りの息子を連れて、妻の消息を待ちわびています。
 
外資系企業の事務員、陳さんは11月17日退勤後、いつものように夫に電話をかけ、10分後に家に帰ると伝えました。この後、陳さんの行方が消えます。
 
陳さんの同僚は、ネットのブログで失踪のことを書き込み、消息を求めました。この書き込みは広く関心を呼び、多くのメディアも報道しました。
 
その後ネットには、陳さんが誘拐されて臓器の密売にあったというストーリーが登場。この地区の20歳から30歳までの女性6名が夜、マイクロバスで拉致されて、臓器を奪われてから死体を捨てられたというのです。しかも、容疑者の容貌さえ書かれています。
 
うわさが広まると、広州市民は恐怖におののきます。12月7日、警察はブログで、若い女性がさらわれて臓器狩りに遭うというのはまったくのデマだと否定。さらに、このようなうそをネットで広めるのは法律に触れる、警察は法律的責任を追及するとも警告しました。
 
しかし、まったくのデマだとはいえないという声も上がっています。
 
近年、中国では、臓器の密売で訴えられる例が絶ちません。世界各地の患者は、臓器移植のため何年も待ちますが、中国では1、2ヶ月で臓器を受けられます。すでに世界の臓器移植の中心となりました。
 
2006年11月、中国の衛生副大臣だった黄潔夫(氏は、広州で開かれた全国臓器移植応用技術大会で、中国の臓器移植は玉石混合で、しかも中国で移植される臓器のほぼ、死刑囚からだと率直に認めました。
 
しかしアムネスティ・インターナショナルのデータでは、過去5年間、中国の毎年の死刑囚は2,000名から3,000名。しかし、中国臓器移植学会によると、2005年だけで中国の臓器移植は1万2,000件に上りました。
 
これら驚異的な数字の臓器は一体どこから来たのでしょうか。カナダの人権派弁護士、デービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏は、数年調査したのち、2009年“血まみれの臓器狩り”を出版。大量のデータで生きた人間からの臓器狩りが存在することを証明しました。しかも、多くは法輪功学習者からだといいます。世界で臓器狩りの停止を求める2人は、2010年、ノーベル平和賞の候補に名前が挙がりました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

 

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